持ち味カード・承認カードによる組織づくり

 

 デライトコンサルティング株式会社様主催の『持ち味カード・承認カードスキルアップ講座』に参加してきました。

 持ち味カードはビジネスパーソンに必要な要素を、70種類に凝縮してカード化したものです。
 カードを一枚一枚見ながら自分の強み(持ち味)を考えてみることで、自分自身を改めて可視化できます。また、他者からも自分の持ち味を挙げてもらうことで、自分自身が気づかなかった持ち味にも気づくことができます。『ジョハリの窓』で有名な『盲点の窓(自分は気づいていないけど、他人は気づいている自分)』を知ることができます。

 これをグループで繰り返すことで自分自身の強みを知れて嬉しくなったり、相手が思っていることを知れて相互理解が深まります。また、実際にやってみると自分のことももちろんですが、相手のことを考えている時間がとても大切だと私は感じました。
 相手の持ち味を考えること自体が目の前にいる人を認め、肯定的にみることにつながり、関係性も前向きになると感じました。

 

 承認カードも似たようなものですが、自分の承認力を高めるのに役立ちます。マズローの欲求5段階説にもあるように、人は誰もが『承認欲求』というものを持っています。承認されることで心が満たされ、仕事や生きるモチベーションすら高まります。

 しかし実際には上手に他者を承認できている人は多くはありません(もちろん私もその一人です)。言葉や態度で示してあげなければ伝わらない承認を、具体的にどのような行動で伝えるのか、カードを通して自分が出来ていること出来ていないことを確認し、ワークを何度も繰り返して身に付けることが可能です。

 

 特にZ世代をはじめとし、世代間のギャップに悩む管理職にはとてもお勧めだと思いましたし、なんとなくギスギスした職場にももってこいです。ハラスメント防止にも効果があることでしょう。また、どちらのカードも親子などで行っても良いよねとセミナー後の懇親会でも話題になりました。

 

 持ち味を知ることで社員のキャリア形成にも役立ったり、採用や人事評価に役立てたり、そして承認することで部下のモチベーションを高めることもできる非常に効果の高い研修が期待できると感じた一日でした。

 

なお、持ち味カードを採用面接に利用した場合、どんな方法が考えられるかChatGPT4に考えてもらったところ、以下のような回答を頂きました。私が文章書くより全然分かりやすいです(笑)

  1. 自己認識の促進:応募者に持ち味カードからいくつかを選んでもらい、自分の強みや特徴を説明してもらうことで、応募者自身の自己認識と自己表現能力を評価します。このプロセスは、応募者が自分のキャリア目標や業務に対する適性をどの程度理解しているかを見るのに役立ちます。

  2. 行動指向の事例の提示:応募者に特定の持ち味カードに基づいた過去の経験や具体的な行動事例を共有してもらいます。例えば、「チームリーダーシップ」のカードを選んだ場合、そのスキルを活かした経験について詳細に語ってもらうことで、その持ち味がどのように実際の業務に役立つかを評価することができます。

  3. 一致度の評価:企業が求める特定の能力や価値観がカードにどのように表されているかを考慮し、応募者が選んだカードが企業文化や求める役割にどれだけ合致しているかを検討します。これにより、応募者の組織への適合性をより深く理解することが可能になります。

  4. 対話とフィードバック:面接中に持ち味カードを用いて、応募者との対話を深めることができます。面接官がカードを基に具体的なフィードバックやフォローアップの質問を行うことで、応募者の反応や考え方をより詳しく探ることができます。

これらのアプローチにより、持ち味カードは面接プロセスをよりダイナミックで洞察に富んだものに変えることができ、応募者の深層的な特性やポテンシャルを探る手助けとなります。