大学生の就職意識調査

先日株式会社マイナビによる大学生の就職意識調査の結果が発表されました。
 
それによると、
 
①就職観では、「楽しく働きたい」が今年も不動の一位を守り、今年は昨年より更に高まり3割を超えた模様で(33.3%)、特に文系男子の伸びが高い模様です。

2位以下には
2位:個人の生活と仕事を両立させたい(24.2%)
3位:人のためになる仕事をしたい(15.0%)
4位:自分の夢のために働きたい(11.6%)
と続きます。
 
②企業選択のポイントですが、
「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」が今年も連続一位の座を守りましたが(38.1%)、その比率は年々下がってきています(2001年卒業生では50%弱)。

それと対照的に近年急上昇しているのが、「安定している会社」です(33.0%)。
グラフだけ見ると数年後には一位と二位が逆転しそうな勢いです。

それ以外でも「働きがいのある会社」や「自分の能力・専門を活かせる会社」などの回答は減少傾向にあり、反対に「勤務制度、住宅など福利厚生の良い会社」や「休日、休暇の多い会社」など労務管理に直結するような項目が年々その比率を上げてきています。
 
③最後に行きたくない会社の順位は
一位:暗い雰囲気の会社(31.8%)
二位:ノルマのきつそうな会社(30.9%)
三位:休日・休暇がとれない(少ない)会社(25.4%)
とあり、こちらでも社風や休日・休暇などの問題に多くの関心が向けられていることが分かります。
 
 
全体的に見ると就職に対する判断基準が、仕事そのものよりも、自身の生活や安定を確立する手段としてとらえる傾向がより強まってきているような気がします(勿論仕事とは本来そのような一面が当然あるわけですが)。
 
いずれにせよ今回の調査の内容を見ていると、社内の風土作りや労務管理、人事制度など益々重要になってくるのだと思われます。

 

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