最近読んだ書籍の中から一冊ご紹介します。
サイモン・シネック著『WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う』です。
人は誰しも対等ではありますが、社会的・集団的に活動をする以上そこに何かしらの役割が生じてきます。
そんな中でも組織や集団を率いるリーダーの存在は、今も昔も最も重要と言えます。行く道を示すリーダーの存在なくして、国も社会も会社も立派に成り立つことができません。特に先の見えない、答えのない時代と呼ばれる現代において、リーダーの存在と役割は益々重要性を増していることでしょう。
本書は、そんなリーダーにスポットを当て、人や集団をインスパイア(奮い立たせる)してくれるリーダーとはどのような存在なのか、共通する行動パターンは何か?などを世界の発展に大きな影響を与えた(若しくは与え続けている)リーダーを紹介しながら紐解きます。
パソコン革命に名乗りを上げた企業の中で、なぜアップルは特別な存在になったのか?
なぜマーティン・ルーサー・キングが人々の心に訴えかけることができたのか?
資金も才能も技術も資材も集めることができたラングレーでなく、なぜ何も持ちえなかったライト兄弟が、人々を感動させ、世界を変えることになるテクノロジーの開発へとチームを導くことができたのか?
答えはまさに『WHY(なぜ)』にあるのです。
書籍で紹介される人物や企業はもちろん世界的に有名な人々ばかりですが、これは規模の大小に関わらず、あらゆる組織・企業・集団におけるリーダーにとって必須の思考であると考えます。
今現在、人が育たない、人が集まらない、やる気ある集団にならないと悩んでいる中小企業の社長や人事担当の方にも是非読んでいただきたい一冊です。
そして、今現在は何かしらの集団のリーダーでなくても、誰もが自分自身の人生のリーダーであることを考えれば、誰もが読むべき一冊と思います。
お勧めです。(東)
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