スマホ脳

 今や誰もが手放せないスマートフォン。

 朝目覚まし時計として手にした瞬間から寝る直前まで、一日に何度も何度もスマホに触ります(タブレットも同じ意味だし、広くはインターネット全体ですね)。

 

 子どもがスマホやタブレットに夢中で困っている!なんていう親御さんも多いはず。

 でもこれ、子どものせいにしても仕方ないのです。

 

 人がスマホ(タブレット)を手放せない理由は、古代より培われた人間の脳の仕組みにあったのです。

 

 生きるか死ぬかという時代に生きてきた人間はそもそも新しいものを探したり、選択することで脳のドーパミンが出るようになっています(危険を察知したり、生存のための食糧を得るため)。なので次から次へと流れ出る情報に関心を持つことは、脳としては当たり前のことなのです。

 スマホはその脳の仕組みに巧みに入り込み、常に情報が流されるネットの世界に人を夢中にさせるのです(SNSはその最たるもの)。時に目の前にいる人を無視してまでも。

 

 そしてそのようにスマホで完結していく日々が人々(特に子どもの)の集中力を削り(=学力を損ない)、運動や健康な食事の機会が減ることにより鬱などの病気も増えるのではないか。と書籍では推測しています。

 

 スマホ&タブレットは勿論便利なものであり、活用することに異論はありません。が、やはり自分の子どもの姿を見ていても、何かしらの制限をしないことにはただ埋もれていくだけの人間になることは実感として感じます。

 

 しかしただ何となく「中毒だよねぇ~」とか「ダメ!」とか怒る前に、まずどのような仕組みでスマホに脳内ハッキングをされるのかを知ることはとても有用と思いました(私自身この本を読んでかなり気を付けるようになった)。 

 

 おススメです。